実は中身は同じかも?インデックスファンドを知ろう

実は中身は同じかも?インデックスファンドを知ろう

つみたてNISAなどを利用して投資信託の積み立てをされている方が増えていますが、ご自身が積み立てを行っている投資信託の具体的な中身について理解されていますでしょうか。

今回は主につみたてNISAで利用することが多い、株式を対象としたインデックスファンドの中身についてご説明します。

つみたて設定者ランキングの上位3つはいずれも株式インデックスファンド

LINE証券で積み立て設定がされている投資信託について、2022年10月24日-10月30日の期間でのつみたてNISA設定者数ランキングは次のようになっていました。

つみたて設定者数ランキング
つみたてNISAオススメ設定者数ランキング(LINE証券ホームページより。期間:2022/10/24-10/30)

これらはいずれも株式を対象としたインデックスファンドであり、1位は米国株式インデックスファンド、2位は全世界株式インデックスファンド、3位は先進国株式インデックスファンドとなっています。

ファイナンシャルプランナーである筆者のところにご相談にいらっしゃる方の中には、このような積み立て人気ランキングの上位3本を同じ金額で積み立てしています、という方もいらっしゃいます。

例えば、上記ランキングの3本に同じ金額で積み立て設定することは投資対象の分散という意味でどれほど意味があるのでしょうか。投資対象の中身を確認してみましょう。

米国株式は先進国株式の一部であり、先進国株式は全世界株式の一部です!

全世界株式、先進国株式、米国株式の関係は次の図のようになっています。全世界は日本、先進国(日本を除く)、新興国という3つのグループに分けられますが、さらに先進国の中の1つが米国であり、以下のような包含関係にあります。

全世界株式(オール・カントリー)
出所:MSCI およびS&P の各種ファクトシートをもとに、筆者作成

つまり、全世界株式に投資することは先進国株式、日本株式、新興国株式のすべてに投資することになり、先進国株式に投資することは米国株式にも投資することになるのです。

米国株式(S&P500)インデックスファンドの組入銘柄は?

上記ランキングに登場したeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国株式の概ね8割をカバーするインデックス、S&P500に連動するように運用されるインデックスファンドですが、組入銘柄上位10社を確認すると次のようになっています。

組入上位10銘柄
出所:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)月次レポート(2022年8月)

1位がiPhoneなどを作っているアップル(全体の7.0%)、2位はWindowsやOfficeなどを提供しているマイクロソフト(5.6%)、3位はアマゾン(3.2%)などとなっています。さらに、テスラ、アルファベット(グーグルの親会社)など米国を代表する有名企業が並んでいます。

先進国株式インデックスファンドの組入銘柄は?

同様にeMAXIS Slim先進国株式インデックスの組入銘柄上位10社は次のようになっています。

組入上位10銘柄
出所:eMAXIS Slim先進国株式インデックス月次レポート(2022年8月)

米国以外の先進国が含まれているため比率は少し下がりますが、上位の顔ぶれはほぼ同じですね。

全世界株式インデックスファンドの組入銘柄は?

最後に、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の組入銘柄上位10社を見てみましょう。

組入上位10銘柄
出所:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)月次レポート(2022年8月)

日本株式や新興国株式も対象となりますが、1位から9位まではすべて米国企業であり、違いは10位に台湾の企業が1つ入るのみとなっています。

最後に

つみたて設定ランキングで人気の上位3本について、実際の投資対象を確認してみました。これら3本のインデックスファンドでは、少なくとも組入比率上位の銘柄はほとんど同じになっていることがご理解いただけたかと思います。

米国以外の先進国も含めるか、さらに日本や新興国も含めるかによって、適切な1本の投資信託を選ぶだけでも十分ではないでしょうか。投資信託に投資していく際には、その中身についてしっかりチェックをして、理解しておきましょう。

著者プロフィール

横田健一

ファイナンシャルプランナー。株式会社ウェルスペント 代表取締役
大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。家計相談やライフプラン・シミュレーションの提供を行い、個人の資産形成をサポートしている。

資産形成ハンドブック:https://shisankeisei.jp/
YouTubeチャンネル 資産形成ハンドブック :
https://www.youtube.com/channel/UCLAKtSh8TLpEA19PyD2cuOA

イラスト@mofusand

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